さて。
最近、ちょっと本屋さんから足が遠のいていたのだけど、日曜日の夕方、久しぶりにゆっくり本屋さんに行ったんだね、、。
というのも、夫のオンタリオでのハイスクール時代の友達が、本を出した。
今はスポーツジャーナリストで、以前はNHLのホッケープレイヤーだった、Sean Pronger
彼のNHLデビューは、ここ、バンクーバーのチーム、カナックス!
彼が書いた本はJourneyman
Pronger Brothers、、、って、知ってる人は知ってるのかもしれないけど(私は知らんかった)弟は、Chris Pronger、彼もNHLのホッケープレイヤー。
で、クリスってのは、兄のショーンとは違ってスタンレーカップも取っちゃうし、オリンピックにもTeam Canadaとして2回出場し、その2回ともで金メダルを獲得している(ソルトレイク/2002&バンクーバー/2010)。
兄のショーンは、、というと、ホッケー人生の中で、51回もドラフトされてんだね。
しかも、NHLプレイヤーといっても、実はその中でもピンキリ色々ある。
スポットライトが当たるプレイヤーと、そのために穴埋めするプレイヤー。
簡単に言ってしまうとそんな感じかな、、。
ショーンは後者。
彼が見たNHLの世界を語る本。
(でもどうやらそんなネガティブな感じではないらしい。笑えるらしいよ。)
ってことで、Journeyman!
日本語の意味では、”日雇い職人”みたいな意味もある。
一応、技術を得て一人前にはなったものの、でもマスターにはなれてない人、、そんな意味もある。そして、51回もあちこちのチームに行った”Journey”をかけていると思う。
それで近々、このバンクーバーにも、本の出版を記念して、サインしにくるんだね〜。
ってなわけで、その本を買いに行ったのです。
ちょっと前置きが長くなったけど、その本屋でぱっと見て、とても惹かれた本がこれ。
wild : From Lost to Found on the Pacific Crest Trail
Cheryl Strayed
こんなに次から次にページをめくりたくなる本は、久しぶりだった。
<ネタバレあり>
45歳で、肺がんと診断された日から、たったの49日で旅立った母。
母の死と共に、どうしてだか優しいダンナさんへの思いも死んでしまい、離婚。
自暴自棄なone night stand(一夜だけの情事)や、ドラッグ。
妊娠、そして中絶。
人生どん底。
そんなある日、シェリルはショベルを買いに行ったお店で、Pacific Crest Trail(通称PCT)の本をみつける。
PCT、アメリカ西部、南はメキシコ国境から(写真を見たけど、本当にあのメキシコとの国境の鉄板の壁が並ぶあそこからスタート!)、北はカナダ国境までつながるトレイルで、全長4285キロ。
砂漠から、シエラネバダやカスケードの4000メートル級の山々や、水がなくカラカラになるときもあれば、高い山では、夏になっても溶けない雪のところも!
自分の中の、失くしたものを探すために歩くことを決心。
彼女が歩いたのは、カリフォルニア州のMojeve(モハーベ)砂漠からオレゴンを経て、ワシントン州をぬけるところまでの全長1100マイル(1770キロ)。
母の死から4年。
26歳のとってもかわいい(実際、ホントにかわいい)、しかも山歩きなんかしたことがない、バックパッキングもしたこともない女の子が、たったひとりで歩き始めた。
始めは、自分でバックパックを背負うことすら難儀なほど。
とうとうトレイルに入る時も、
”本当に始めちゃっていいのか、、、。ああ、何やってんの自分?!”
な気持ちにもなる。
ラトルスネイク(ガラガラヘビ)や、クマにも出会う。
コヨーテの遠吠えや、フクロウの幸せな”ホーホー”を聞きながら眠る日もある。
読んでて、ああ、、、誤算してるよ、、、と思ったら、本当にその通りになって、もうバカー!!!ナイーブ過ぎ!と叫びたくなる時もあった。
幸い、出会うハイカー達(そのほとんどは男性。またはカップル)はみんな良い人なんだけど、それでも、若い女の子のひとりの旅。
オレゴンでは、”ああ、とうとうもう、運も尽きた、、、逃げろー!!走って逃げろ〜!!!”(←ドリフで、志村ーうしろうしろー!級)と思うほど、ドキドキして、ガツンと胸が凍りそうな瞬間があった。
ずっと山に入ったままでなく、時々町におりてきて、その町の郵便局やジェネラルストアに着替えやお金、食べ物が入った小包が届くようにお友達にお願いして、準備して旅に出てきていたのだけど、それを毎回クリスマスのようにウキウキしながら受け取って、山の中では食べられないおいしいもの(ほとんどがチーズバーガーとレモネード&チップス)を、食べる喜び。
信じられないことに、ちょっとした不注意からハイキングブーツのかたっぽを谷底に落として、持ってたサンダルで歩き続けるんだけど、そのサンダルも壊れて、仕方ないので、持ってたダクトテープ(銀色のガムテープみたいなもの)で、”銀色ブーティ”を作って、それで歩く彼女、、、ちょっと想像したらむちゃくちゃ笑える。(ホントにアメリカ人もカナダ人もなんでもかんでも、このダクトテープで修理するのが笑える!!!)
山道を歩きながら、ふと自分の人生を振り返ったり、思い出に浸ったり、、、。
その多くは、やっぱりお母さんのこと。
私は、ページをめくりながら、前の夫とやった沢山のハイキングのことを思いだしていて、目では字を追いながらも、頭では思い出に浸り、何度もふと気がついてはページを後戻りして、読み直した。
私もずーっと山歩きをしていた。
一番沢山登っていたのは、やっぱり前の夫と一緒の時だなあ。
彼女のように、何日も何日も山に入ったりはしたことなく、せいぜい3日とか4日だけど、何度か重たいバックパックを背負って、屋久島を縦走したり、山の中でキャンプをしたこともある。
前の夫と、初めて会ったのも、実はハイキング。存在は知ってたけど(同じところで働いていたので)会ったことはなかったの。
そして、付き合ってから亡くなるまで、たったの2年9ヶ月しか一緒にいられなかった。
結婚して、1ヶ月で旅立った彼。
でもね、とっても凝縮されていたと思う、、、。
沢山一緒に楽しいこともしたんだけど、中でも一緒に山歩きしたことは、二人の短い時間のなかで、あらゆる経験を一気にさせてもらえたと思う。
雨の日、寒い日、雪の日を歩いていると、やっぱり人の気分もお天気のように変わる。
人生はいつも晴れの日ばかりではないように、、、。
そのグランピーだったり恐怖(雪嵐の中なんて、どこ歩いてるかわからなくて恐怖よ?)な気持ちを、からかいあったり、慰めたり、、、時には、回復させるために距離をおいたり。”フタリ”という単位の人生の中で経験する気持ちやそれに伴う寄り添い方を、山道で経験させてもらえた私たち。
身長が190センチだった彼は、もちろん足も長くて歩くのもとっても早い。
しかも写真を撮るので、あっちにいったりこっちにいったりもする。
でも、いつも彼は、最後にトレイルを出るころになると、遅い私を待ってくれていて、
”最後はいつも一緒にゴールしよう”
と、手をつないで一緒に歩いてくれた。
ずっとふたりの山登りの時に履いていたハイキングブーツは、その後、3泊のハイキングトリップに友達と一緒に行った時に、とうとう底が抜けてしまって、本当にさびしい気分になっちゃった。ずっと私たちと一緒にいたこのブーツまでも、私から去っていく、、、って。ちょうどその頃、足首が悪くなっていて、テーピングをしていたそのテープで、補修したんだけど、、、。私もダクトテープ持ってたら、かっこいい銀色のブーツにできたのに!!ははは。
なんだか色んなことを思いだしてしまう本だった。
共感することが沢山あって、その気持ちがとても懐かしい本だった。
ところで、kobo
この本もkoboで買って読んだんだけど、先日の記事で”日本の本が読めるかも、わーい!”と喜んだのも束の間、私のブログを読んだお友達がら
”そうだと思って、日本で買ってきたけど、カナダに帰ってきたら、日本の本は買えないよ!”
って。
えー!!!!
調べてみたけど、やっぱり海外在住の方、日本の本が読めるかも!と思って、日本で買ってきたのに、ダメだった、、、知らなかった、、、先に言ってよ、超残念!!って記事を良く見る。
というわけで、日本の本は、まだ全然ダメみたいよ、kobo、、、
一体なんで、楽天は買収したんだろう、、、。
全然グローバル化されてなくてビックリ。
おわり。
カチッとクリックしるぶぷれ〜。
めるしー!!

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最近、ちょっと本屋さんから足が遠のいていたのだけど、日曜日の夕方、久しぶりにゆっくり本屋さんに行ったんだね、、。
というのも、夫のオンタリオでのハイスクール時代の友達が、本を出した。
今はスポーツジャーナリストで、以前はNHLのホッケープレイヤーだった、Sean Pronger
彼のNHLデビューは、ここ、バンクーバーのチーム、カナックス!
彼が書いた本はJourneyman
Pronger Brothers、、、って、知ってる人は知ってるのかもしれないけど(私は知らんかった)弟は、Chris Pronger、彼もNHLのホッケープレイヤー。
で、クリスってのは、兄のショーンとは違ってスタンレーカップも取っちゃうし、オリンピックにもTeam Canadaとして2回出場し、その2回ともで金メダルを獲得している(ソルトレイク/2002&バンクーバー/2010)。
兄のショーンは、、というと、ホッケー人生の中で、51回もドラフトされてんだね。
しかも、NHLプレイヤーといっても、実はその中でもピンキリ色々ある。
スポットライトが当たるプレイヤーと、そのために穴埋めするプレイヤー。
簡単に言ってしまうとそんな感じかな、、。
ショーンは後者。
彼が見たNHLの世界を語る本。
(でもどうやらそんなネガティブな感じではないらしい。笑えるらしいよ。)
ってことで、Journeyman!
日本語の意味では、”日雇い職人”みたいな意味もある。
一応、技術を得て一人前にはなったものの、でもマスターにはなれてない人、、そんな意味もある。そして、51回もあちこちのチームに行った”Journey”をかけていると思う。
それで近々、このバンクーバーにも、本の出版を記念して、サインしにくるんだね〜。
ってなわけで、その本を買いに行ったのです。
ちょっと前置きが長くなったけど、その本屋でぱっと見て、とても惹かれた本がこれ。
wild : From Lost to Found on the Pacific Crest Trail
Cheryl Strayed
こんなに次から次にページをめくりたくなる本は、久しぶりだった。
<ネタバレあり>
45歳で、肺がんと診断された日から、たったの49日で旅立った母。
母の死と共に、どうしてだか優しいダンナさんへの思いも死んでしまい、離婚。
自暴自棄なone night stand(一夜だけの情事)や、ドラッグ。
妊娠、そして中絶。
人生どん底。
そんなある日、シェリルはショベルを買いに行ったお店で、Pacific Crest Trail(通称PCT)の本をみつける。
PCT、アメリカ西部、南はメキシコ国境から(写真を見たけど、本当にあのメキシコとの国境の鉄板の壁が並ぶあそこからスタート!)、北はカナダ国境までつながるトレイルで、全長4285キロ。
砂漠から、シエラネバダやカスケードの4000メートル級の山々や、水がなくカラカラになるときもあれば、高い山では、夏になっても溶けない雪のところも!
自分の中の、失くしたものを探すために歩くことを決心。
彼女が歩いたのは、カリフォルニア州のMojeve(モハーベ)砂漠からオレゴンを経て、ワシントン州をぬけるところまでの全長1100マイル(1770キロ)。
母の死から4年。
26歳のとってもかわいい(実際、ホントにかわいい)、しかも山歩きなんかしたことがない、バックパッキングもしたこともない女の子が、たったひとりで歩き始めた。
始めは、自分でバックパックを背負うことすら難儀なほど。
とうとうトレイルに入る時も、
”本当に始めちゃっていいのか、、、。ああ、何やってんの自分?!”
な気持ちにもなる。
ラトルスネイク(ガラガラヘビ)や、クマにも出会う。
コヨーテの遠吠えや、フクロウの幸せな”ホーホー”を聞きながら眠る日もある。
読んでて、ああ、、、誤算してるよ、、、と思ったら、本当にその通りになって、もうバカー!!!ナイーブ過ぎ!と叫びたくなる時もあった。
幸い、出会うハイカー達(そのほとんどは男性。またはカップル)はみんな良い人なんだけど、それでも、若い女の子のひとりの旅。
オレゴンでは、”ああ、とうとうもう、運も尽きた、、、逃げろー!!走って逃げろ〜!!!”(←ドリフで、志村ーうしろうしろー!級)と思うほど、ドキドキして、ガツンと胸が凍りそうな瞬間があった。
ずっと山に入ったままでなく、時々町におりてきて、その町の郵便局やジェネラルストアに着替えやお金、食べ物が入った小包が届くようにお友達にお願いして、準備して旅に出てきていたのだけど、それを毎回クリスマスのようにウキウキしながら受け取って、山の中では食べられないおいしいもの(ほとんどがチーズバーガーとレモネード&チップス)を、食べる喜び。
信じられないことに、ちょっとした不注意からハイキングブーツのかたっぽを谷底に落として、持ってたサンダルで歩き続けるんだけど、そのサンダルも壊れて、仕方ないので、持ってたダクトテープ(銀色のガムテープみたいなもの)で、”銀色ブーティ”を作って、それで歩く彼女、、、ちょっと想像したらむちゃくちゃ笑える。(ホントにアメリカ人もカナダ人もなんでもかんでも、このダクトテープで修理するのが笑える!!!)
山道を歩きながら、ふと自分の人生を振り返ったり、思い出に浸ったり、、、。
その多くは、やっぱりお母さんのこと。
私は、ページをめくりながら、前の夫とやった沢山のハイキングのことを思いだしていて、目では字を追いながらも、頭では思い出に浸り、何度もふと気がついてはページを後戻りして、読み直した。
私もずーっと山歩きをしていた。
一番沢山登っていたのは、やっぱり前の夫と一緒の時だなあ。
彼女のように、何日も何日も山に入ったりはしたことなく、せいぜい3日とか4日だけど、何度か重たいバックパックを背負って、屋久島を縦走したり、山の中でキャンプをしたこともある。
前の夫と、初めて会ったのも、実はハイキング。存在は知ってたけど(同じところで働いていたので)会ったことはなかったの。
そして、付き合ってから亡くなるまで、たったの2年9ヶ月しか一緒にいられなかった。
結婚して、1ヶ月で旅立った彼。
でもね、とっても凝縮されていたと思う、、、。
沢山一緒に楽しいこともしたんだけど、中でも一緒に山歩きしたことは、二人の短い時間のなかで、あらゆる経験を一気にさせてもらえたと思う。
雨の日、寒い日、雪の日を歩いていると、やっぱり人の気分もお天気のように変わる。
人生はいつも晴れの日ばかりではないように、、、。
そのグランピーだったり恐怖(雪嵐の中なんて、どこ歩いてるかわからなくて恐怖よ?)な気持ちを、からかいあったり、慰めたり、、、時には、回復させるために距離をおいたり。”フタリ”という単位の人生の中で経験する気持ちやそれに伴う寄り添い方を、山道で経験させてもらえた私たち。
身長が190センチだった彼は、もちろん足も長くて歩くのもとっても早い。
しかも写真を撮るので、あっちにいったりこっちにいったりもする。
でも、いつも彼は、最後にトレイルを出るころになると、遅い私を待ってくれていて、
”最後はいつも一緒にゴールしよう”
と、手をつないで一緒に歩いてくれた。
ずっとふたりの山登りの時に履いていたハイキングブーツは、その後、3泊のハイキングトリップに友達と一緒に行った時に、とうとう底が抜けてしまって、本当にさびしい気分になっちゃった。ずっと私たちと一緒にいたこのブーツまでも、私から去っていく、、、って。ちょうどその頃、足首が悪くなっていて、テーピングをしていたそのテープで、補修したんだけど、、、。私もダクトテープ持ってたら、かっこいい銀色のブーツにできたのに!!ははは。
なんだか色んなことを思いだしてしまう本だった。
共感することが沢山あって、その気持ちがとても懐かしい本だった。
ところで、kobo
この本もkoboで買って読んだんだけど、先日の記事で”日本の本が読めるかも、わーい!”と喜んだのも束の間、私のブログを読んだお友達がら
”そうだと思って、日本で買ってきたけど、カナダに帰ってきたら、日本の本は買えないよ!”
って。
えー!!!!
調べてみたけど、やっぱり海外在住の方、日本の本が読めるかも!と思って、日本で買ってきたのに、ダメだった、、、知らなかった、、、先に言ってよ、超残念!!って記事を良く見る。
というわけで、日本の本は、まだ全然ダメみたいよ、kobo、、、
一体なんで、楽天は買収したんだろう、、、。
全然グローバル化されてなくてビックリ。
おわり。
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